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「手の外科外来」のご案内
手の疾患を対象に、毎週水曜日の午後に診療(予約制)を行っています。
手の疾患(担当:小曽根英)
小曽根 英
日本整形外科学会専門医
日本手外科学会専門医
【経歴】
・都立墨東病院 高度救命救急センター
・仙台医療センター 形成外科(東北ハンドサージャリーセンター)
・千葉市立青葉病院
・千葉大学医学部附属病院
さまざまな手の疾患の治療、傷をきれいに治す治療、重症の外傷の治療に携わってまいりました。
痛み・しびれ・動かしにくさなど、どのような症状であっても診察します。手の疾患は数多くありますので、お悩みの方はどなたでも受診してください。
診断がつかない、または、当医療センターでは治療できない疾患であれば、それに適した病院・医師を紹介します。
どのような症状でもご相談ください
- 指や手首の痛み・腫れ
- 手や指のけが
- 指先のしびれ・感覚のにぶさ
- 指の動きが悪い
- 力が入りにくい
- 細かい作業が難しい
診療は予約制で行っています
診療を希望する方は、事前に電話または整形外科外来窓口[A4]で診療の予約をしてください。
電話番号:0478-82-3161(代表)
電話は、平日午後3時から午後5時までの間でお願いします。
主な疾患
疾患の説明
ばね指
症状
- 指の付け根、手のひら側の痛み
- 指の動かしにくさ
- 指を曲げ伸ばしする際に、途中で「カクン」と引っかかるような動きになることもある
原因
指を動かす「腱」と、それをトンネルのように包む「腱鞘(けんしょう)」の間で炎症が起こり、腱の動きがスムーズでなくなることが原因です。更年期や妊娠・出産期の女性に多く、重労働や糖尿病なども発症の要因となります。
治療方針
リハビリテーションを行います。痛みが強い場合や、症状の改善が乏しい場合には、炎症を起こしている腱鞘内にステロイド注射を行うことで、症状が改善することがあります。
上記の治療を続けても再発を繰り返す、あるいは日常生活に大きな支障が出ている場合には、引っかかりの原因となっている腱鞘を切り開く手術を検討します。
※当医療センターでは、比較的痛みが小さいと言われている、手の甲側からの注射を行なっています。
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
症状
- 親指から薬指までのしびれ
- 指の動かしにくさ
- 朝のこわばり
- 手を振ると少し楽になる
原因
手首には、「手根管」という神経や腱が通るトンネルがあります。このトンネル内で、神経が圧迫されることで、しびれや動かしにくさを引き起こします。進行すると、親指の付け根の筋肉が痩せてしまい、物をつまむ動作が困難になることもあります。
仕事や家事で手を酷使する方、妊娠・出産期や更年期の女性、透析治療中の方などに多く見られます。
治療方針
症状に応じて、薬剤内服や手首の固定、炎症を抑えるための注射を手根管内に行います。
これらの治療で改善が見られない場合には、神経の圧迫を取り除く手術を検討します。
橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)
概要
転んで地面に手をついた際などに、手首の親指側にある「橈骨(とうこつ)」という骨が折れてしまう、非常に頻度の高い骨折です。特に骨がもろくなる骨粗しょう症を患っている方は、わずかな衝撃でも骨折しやすいため注意が必要です。
治療方針
骨のずれが少ない場合は、骨折部を正しい位置に戻し、ギプスなどで固定して骨が癒合するのを待ちます。ただし、ただ固定するだけでは、関節が硬くなったり指がむくんだりしてしまいます。当医療センターでは、骨折部の安静を保ちつつ、けがをしていない指や肩などを動かすリハビリを早期から開始し、機能低下を防ぎます。
骨のずれが大きい場合や、骨折が関節面にまで及んでいる場合は、手術が必要です。金属製のプレートで骨をしっかりと固定することで、より早期の社会復帰・機能回復を目指します。
母指CM関節症
概要
親指の付け根が「痛い」「物をつまむと力が入りにくい」「瓶のフタを開けにくい」などの症状がある場合、母指CM関節症の可能性があります。
この関節は、つまむ・ひねる・握るといった親指の細かい動きに大きく関わっています。そのため、関節の軟骨がすり減ると痛みや腫れが起こり、日常生活に支障が出やすくなります。
治療方針
- 生活動作の工夫:つまむ作業を減らす、負担をかけない道具を使うなど
- 装具(サポーター):関節を安定させて痛みを抑えます
- 薬・湿布:炎症や痛みを軽くします
- 注射治療(ステロイド):強い痛みがある場合に行い、炎症を抑えます
上記で改善が見られない場合は関節固定術・関節形成術などの手術を検討します。
ヘバーデン結節
概要
ヘバーデン結節は、指の第1関節(指先に近い関節)に生じる疾患の一つです。関節の軟骨がすり減ることで炎症が起こり、関節の腫れ・痛み・変形などがみられます。
40代以降の女性に多く、左右の複数の指に起こることもあります。一度できた変形は元に戻りませんが、痛みは時間とともに落ち着くことが多いです。
症状
- 指先の関節が腫れる・痛む
- 関節が横に曲がる、こぶのようにふくらむ
- 関節の上に水ぶくれができる
治療方針
- 生活動作の工夫:つまむ作業を減らす、負担をかけない道具を使うなど
- テーピング:関節を安定させて痛みを抑えます
- 薬・湿布:炎症や痛みを軽くします
- 注射治療(ステロイド):強い痛みがある場合に行い、炎症を抑えます
上記で改善が見られない場合は関節固定術などの手術を検討します。
メノポハンド(更年期にみられる手の不調)
概要
メノポハンド(メノポーザルハンド(menopausal hand)の略)とは、更年期にみられることのある手の不調の総称です。女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、腱や関節、靭帯、神経などに影響が及ぶと考えられています。
特に40~60代の女性に多く、手のこわばりや指の痛み・腫れ、しびれなどを自覚する場合があります。日常生活の中で「ペットボトルのフタが開けにくい」「指を曲げ伸ばしすると痛い」といった症状として現れることもあります。
ばね指、手根管症候群、母指CM関節症、へバーデン結節などを併発することもあります。
症状
- とくに朝に強い手のこわばり
- 指や手首の痛み、腫れ、違和感
- 指の曲げ伸ばしがしにくい
- 手がしびれ力が入りにくい
治療方針
当医療センターでは、症状や生活背景を伺い、必要に応じて検査を行った上で、薬物療法や生活指導など患者さん一人ひとりに合わせた治療を行います。
手の不調でお悩みの人は、気軽に相談してください。



